誰かが近づいてきたから、その人のことを見た。

「……よぉ。   隣、いい? つか、ここしか空いてないんだけどな(笑)」

ホント心臓が飛び出るんじゃないかと思った。
だって、さっき近づいてきて、今隣に座ってるのがまさかの亘野。

「イヤだって言ったらどうすんの?(笑) まぁ、言わないけど。」

それから二人で少しだけ話をした。
きっと、たわいもない話。
なんで「きっと」なのかは、緊張してたから自分が何を言ってたかなんて覚えてない。

もちろん亘野の言ってたことだって。