教室に戻ると先生がいた

「お前らどこに行ってた!早く席につけ!」

「すいません」
「すいませぇ~ん」



 「全員揃ったな、さて知ってるだろうが、二年のアサクラ ハナが行方不明になった」
「それで今日は学校を休校するそうだ」


「「やったぁあああ!!!」」


教室内が一気に騒がしくなった
私は騒ぐ気にはなれなかった
前の席のハズキも静かに俯いたままだった

「静かに!!!!」

先生の一声で一気に静まり返った

「それで、今から先生がお前らの親に電話して迎えに着てもらう事になった、もちろん今日は外出禁止と伝えてな」


「センセ~、嫌みったらしいでぇ~す」

クラスの男子の一人
「マコト」が先生に言ったが先生は無視した

「それじゃな」

先生はそう言って教室を出た


「ナオッ!やったね♪♪」

「うん…」

「どうしたのぉ??」

「ぅうん、何でもない」


あたしにはちょっと気になることがあった

前の席のハズキだ
気になって仕方ないのでハズキの肩を叩いて屋上へ誘った

「ねぇ、ハズキ、ちょっと屋上来てくれる?」

「え?うん、いいよ…」

「あ、ナオ!あたしも行くぅ~!」