校門
ブルルルルル~…
「お父さん、ありがとう」
「あぁ、学校終わったら連絡頼むな」
「分かった、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
バタンッ
「あ、ナオじゃぁ~ん♪♪」
「おはよー」
事件があるのにテンションが高い…
「うん、おはよう♪」
「それではサヤカ様、私はこれで…」
「ん、お疲れぇ~」
そういって執事のトウマはサヤカの家に帰って行った
執事が行方不明なんかに…
遭うはずないよね
何考えているんだ、あたしは…
そんな事を考えながら昇降口について
外靴から上靴に履き替えて教室に向かった
ザワザワ…
ザワザワ…
教室がなにやら騒がしいな
私の前の席のハズキに事情を聞いてみた
「ねぇねぇ、どうしたの?」
「みんな騒がしいけど…」
「実はね、二年の先輩が行方不明になったんだよ」
「え!?この学校にも行方不明者でたの!?」
「うん、そうみたいね…」
「で、誰が居なくなったの?」
「あたしの部活の先輩…」
その言葉を聞いてもう話す気になれなかった