「ん?誰あれ」

「あぁ!あれ、あたしんちの執事♪」

校門の前に黒いスーツを着たいかにも執事の男が立っていた

「なるほどね、過保護な父親を持ちましたねぇ」

「そうなんだよねぇ、過保護過ぎるよぉ…」

 「サヤカ様、早くお帰りなさいませ。お父様が心配なさってます。」

無愛想な執事だことっ!

 「はいはぁ~い…、ったく!あの過保護ジジィ…」
「それじゃぁ、ナオ、また明日ね♪」

「うん、また明日ね」


校門を出るとあたし達の帰る方向は正反対だ

あたしが引っ越す前はサヤカの家とは近い方だった



因みにサヤカの家は結構金持ちだ
執事を雇うくらいだし…


「はぁ…、お父さんに迎えきてもらおう」

あたしは引っ越したおかげで電車通いだ