「ねぇねぇ!ナ~オ~、早く帰ろうよぉ~」
同じクラスで親友の「サヤカ」はあたしを呼ぶ
あたしの名前は「ナオ」
中学1年生の普通の女の子
「わかったぁ、もうすぐ終わる~」
今は宿題を終わらせたかったから図書室にいる
「早くしないと完全下校時刻過ぎちゃうよぉ」
「できた」
「今終わったよ~」
あたしは鞄に教科書+ノートを入れ
図書室の本を元あった場所に戻す
「やっとぉ?宿題なんて帰ってからか、明日学校来てからやればいいじゃん」
サヤカは図書室の入り口に居た
入り口に向かいながら
「そんなこと言ってぇ、明日見せてとか言ってくるの誰かしら?」
「ぅぐっ…、ナオのばかぁ!」
でも最終的には見せるんだけどね
「でさぁ、…」
下駄箱に向かう廊下を歩いていると宿直の先生が来た
「おーい、早く帰れよー、最近物騒なのは知ってるだろー」
「「はぁ~い」」
そう、最近物騒だ
行方不明者が続出している
中学生ばかりが行方不明だった
「最近行方不明多くない?」
「そうだね、神隠し、とか?」
「それはないよぉ(笑」
「だよね、サヤカまでいなくならないでね?」
「大丈夫だよっ♪あたしは居なくなりません!」
上靴から外靴に履き替え
校門に向かって歩いていた


