バスの中でも、空くんは楽しそうに話しかけてきた。 まるで、はじめて遊園地に行くみたいに。 「空くん、遊園地はじめてじゃないよね?」 空くんは不思議そうにした。 「はじめてじゃない………あ、けど、"こういうの"ははじめてかなっ…」 "こういうの"? なんだろう… 女子と二人で行くことがかな? 理由を聞こうと口をひらいた私を空くんの言葉が遮る。 「て、ゆーかさぁ…」 「なぁに?」