「満ちゃん?」 「えっ…」 「大丈夫?…ぼーっとしてたけど…………」 「……だ、大丈夫!!私はどこでもいいから、空くん決めていいよっ………」 空くんは待ってましたとばかりにかばんの中から、二枚のチケットを取り出した。 バスで少し行った場所にある、大きめな遊園地のチケットだった。 「これ、知り合いからもらってたんだよねー。へへっ…」 空くんは嬉しそうにいった。