―――――― 目が覚めると、知らない部屋にいた。 本棚や机を見ると、学生の部屋のようだ。 さっきの男子かな…? 畳の部屋だ。 私は畳の上に敷かれた清潔な布団に寝ていた。 起き上がって、部屋全体を見渡してみると、男子の部屋にしてはこざっぱりと片付いている。 綺麗な机や本があいうえお順に並べられた本棚は、この部屋にいる人が几帳面なことを表しているようだ。 「あ、起きた?」