私は目を閉じて、橋本くんの抱き方を思い出す。 「みちるちゃん?」 「この部屋では?」 「あ……あきべさん…」 俯く橋本くんの肩を叩いて私は言う。 「結果が出たわ…」 橋本くんに、点数と改善点を伝えると、橋本くんはペコペコお礼を言って、かばんを抱えてでていった。 部屋にはまた、私一人。