それから、どこから情報をききつけたのか、何人かの男子が私に言い寄ってくるようになった。



用件はみんな同じ。
全員、遠回しにぐだぐだと何か理由を述べていたが、要約すれば


『お前はもう処女じゃない。
 遊ばれた。
 だから自分ともヤれ。』


といった内容。




その時の私は―今もだけれど―心の中で何かが完全に崩れていたから、もうどうでもよくなっていた。

頭がぼーっとして、なにも考えられないような状態だった。




だから、
全員の要求を承諾した。






私の中で崩れたなにかの場所を埋める、別の何かを求めて、私は必死に足掻いていた。

たとえその方法が間違っていたとしても、それで寂しさが紛らわせるのなら、私はそれでよかったんだ。