「……寝るな!さっきあんなに寝てたくせに」 「……熱っ!?」 慌てて前に屈んで、熱くなった髪の毛を手で押さえた。 明がドライヤーを一か所に固定したままにしたせいで、後頭部が燃える様に熱い。 「……火傷したらどうすんのよ!!」 そう叫んで明を睨むと、明は意地悪そうに笑って「悪い、悪い」と謝った。 ……ホントは悪いなんて思ってないくせに。