△~triangle~


「……寝るな!さっきあんなに寝てたくせに」

「……熱っ!?」

慌てて前に屈んで、熱くなった髪の毛を手で押さえた。

明がドライヤーを一か所に固定したままにしたせいで、後頭部が燃える様に熱い。

「……火傷したらどうすんのよ!!」

そう叫んで明を睨むと、明は意地悪そうに笑って「悪い、悪い」と謝った。

……ホントは悪いなんて思ってないくせに。