「……いいよ。自然乾燥で」 そう言ってタオルでゴシゴシと頭を拭く私を見て、明が大きな溜息を吐く。 「そんな濡れた頭でいたら風邪引くっつーの!いいから座れよ」 明に腕を引かれ、ほぼ強制的に床に座らされた。 それと同時に生暖かい風が頭を吹き付ける。 明の大きな手がワシャワシャと私の髪を撫で回す。 そのまま大人しく体育座りのまま膝を抱えて明に髪を乾かして貰う。 ……気持ちいい。 ドライヤーの温風で次第にウトウトと瞼が重たくなる。