ゆっくりと体を起こすと、眠たい目を擦りながらキッチンへと視線を向ける。 するとそこには……しっかりと互いを抱き締め合う兄弟の姿があった。 ……は? 思わず目を見開いたまま、抱きあう二人を見つめる。 すると足元で寝ていたクロが起きた様で、小さく甘い声で鳴いた。 その瞬間、抱き合う二人の視線が私に向けられる。