「……見た?」 その蓮の問い掛けに暫く考えた末、小さく頷いて返す。 「……苗字違うね」 思った事をそのまま口にすると、明が困った様に笑って私の頭を撫でた。 「異母兄弟だから。俺達」 明は特に隠す様子も無く、あっけらかんと言い放った。 その言葉に蓮が少し咎める様な視線を明に送る。