「……ノラ~?ご飯出来たよ」 キッチンから蓮の声が聞こえ、現実に引き戻された。 どうやら外を眺めているうちに、眠っていたみたいだ。 フローリングの床にだらしなく寝転んでいた様で、蓮が掛けてくれたのか薄いタオルケットが体を包んでいる。 ゆっくりと体を起こすと、足元で同じ様に眠っていた二匹が、急に起こされた事を不機嫌そうに小さく鳴いた。