「……わ、悪い。今、CD壊れてて……下手にいじると余計悪くなりそうで……あ~……ラジオなら!」 アタフタとしながらラジオをつけると、明るい音楽が流れ始める。 「……い、いい曲だな。これ」 そう言って少し引き攣った笑みを見せると、ノラは小さく首を傾げ困った様に笑った。 アップテンポで少し煩くも感じる音楽を聴きながら、ノラはまたぼんやりと外を眺めている。