「美味い、美味い!やっぱり蓮の料理は最高だよな!!」 そう言ってハンバーグを頬張りながら笑って見せると、蓮は少し照れたように頬を赤く染めた。 ……もう食べる事は出来ないと思っていた。 蓮が出て行ったあの夜に、本当は全てが終わる筈だった。 俺が蓮の料理も食べる事も、俺達がこうして笑い合う事もない。 ……そう思っていたのに。