△~triangle~


「美味い、美味い!やっぱり蓮の料理は最高だよな!!」

そう言ってハンバーグを頬張りながら笑って見せると、蓮は少し照れたように頬を赤く染めた。

……もう食べる事は出来ないと思っていた。

蓮が出て行ったあの夜に、本当は全てが終わる筈だった。

俺が蓮の料理も食べる事も、俺達がこうして笑い合う事もない。

……そう思っていたのに。