「やっぱり俺って、つくづくアンタの息子だなって思うよ」

そう言ってクスリと笑って見せると、彼は嬉しそうに満面の笑みを浮かべて見せた。

その笑顔は、遠い昔に俺に向けられていた笑顔と全く同じで、それは俺が必死に隠していた記憶を揺さぶり起こす。

……そう、俺は知っている。

俺は確かにこの人の《愛》を受けて育ち、この人に《守られて》生きてきた。

それは例え何があったとしても、決して消える事の無い、消す事の出来ない真実。