「アンタに言われると、なんか調子狂うんだけど」 その俺の呟きに父が困った様に笑った。 でもその瞳が微かに涙で揺らいでいるのは……今は見なかった事にしておいてやる。 ……そう、きっと誰もが、自分の犯した罪を抱いて生きている。 消えないその罪の重さを感じながら、それでも俺達は生きて行く。