……僕は自分が怖い。

不意に頭の中に、『あの日』の出来事が浮かんでは消える。

……この歪んだ愛の果てはどこにあるのか。

……それは僕には……分らない。

「……ごめんね」

そう言って彼女の額へそっと口付ける。