「……蓮、ごめんな。勝手な事して」 彼女を挟む様にして寝ている明が小さく呟いた。 ……謝らないでよ。 明の言葉がまるで自分を責め立てている様に感じ、グッと拳を握り締める。 「……別に。明が勝手なのは今に始まった事じゃないでしょ」 そう言って小さく微笑んで返すと、明は少し複雑そうな顔をして笑った。