「ねぇねぇお姉さん。すっごいカワイイねぇ~?蓮サン嫌がってるみたいだし、俺と一緒に遊ぼうよ」

そう言って順平は、馴れ馴れしくノラの肩に手を掛けた。

「……触らないでよ。……蓮!!」

ノラは掛けられた手をパンと振り払うと、また僕の名を呼ぶ。

「結構気が強いんだね?気に入っちゃった。……ホントにいいんですよね?蓮サン?」

「……勝手にしてよ。僕には関係ない」

順平の嘲笑う様な問いに冷たく答えると、彼等に背を向けたままグッと唇を噛み締めた。

「……だってさ?ほら、一緒に遊ぼうよ……っと!!」

その順平の声と共に、ガタンと机の揺れる音が聞こえる。