そう……彼女は明の《天使様》だ。 僕以外に開かなかった明の心をいとも簡単に抉じ開け、心の深くまで侵入した天使様。 ……この子は明の事なんて何も覚えてないのに。 ギリギリと拳を握り締めたまま、優しく彼女を介抱する明を見つめる。 ……どうして……今頃……