「……拾っちゃった」 そう言って明がずぶ濡れの女の子を抱えて帰って来た時には、流石の僕も言葉を失った。 明はヘラヘラと笑いながら女の子を床に下ろすと、バスルームからバスタオルをごっそり持って来て、ずぶ濡れの女の子の体を拭いている。 「……拾ったって……」 ……猫じゃあるまいし。 「こんな雨の中、びしょ濡れでさ……可哀想だろ?」 そう言いながら明は女の子の頭を優しく撫でる。