いつの間にか子供の様に嗚咽を漏らして泣いていた。 それを今、知ったばかりの二人に慰められている異様な時間。 ……でも嫌な気はしなかった。 怖くはなくて、不安も無かった。 ……この人達は信じられるかもしれない。 そんなおかしな考えだけがいつまでも頭の中を廻っていた。 この日から三人と二匹の奇妙な生活が始まった。