「イチイチ聞かないでよ。明(あきら)が自分で決めたら、僕が何言っても無駄なくせに」 黒髪の男の答えに茶髪の男は満足そうに頷くと、そっと私の左手を握った。 「好きなだけここに居ろよ」 優しく笑う茶髪の男をそっと見上げる。 「どうして……そんな事言うの?」 その問いかけに茶髪の男はまた複雑そうに笑って「秘密」と小さく答えた。