『ごめんね……もう会えない』 彼のその言葉に、頭を殴られた様な衝撃を覚える。 『……どう……して?』 その震える問いに彼は答えず、困った様に笑うだけだった。 『さようなら……綾香ちゃん』 彼は初めて私の名を呼ぶと、そのまま背を向けて歩いて行ってしまう。 『待って!』 その叫びに彼が振り返る事は無い。 彼の背中が遠くなり、忍び寄る闇に包まれ……そして見えなくなる。