『……おにい……ちゃん』 そう言って彼を呼びながらボロボロと涙を零す。 『どうしたの?また誰かに怒られたの?』 その彼の問いにブンブンと首を横に振ると、ギュっとバイオリンを抱き抱える。 すると彼は困った様に笑うと、ポンポンと優しく私の頭を撫でた。 その彼の温かな手の感触に癒されると共に、少しだけ……切なくなる。