『どうして……泣いてるの?』 後ろから声を掛けられ、思わずビクリと身を竦める。 涙を浮かべた瞳のままそっと後ろを振り返ると、そこには中学生ぐらいの男の子が立っていた。 しかしその顔は白い靄が掛り、よく見えない。 でもそれが誰なのか……私は知っている。