『……どうして?』 その私の問いに父は私を見つめると、それから静かに席を立った。 『今話すべき事ではなかったな……忘れてくれ』 父はそれだけ言うと、そのままいつも籠りっぱなしの自分の部屋へと、逃げる様に戻っていってしまった。 その夜、私は全く寝つけず、結果コンクールに集中する事も出来ずに大失態を犯す事になった。