「動かなくなってもいいよ!どうせ動く様になったって……もう二度とバイオリンは弾けないのに!!」 そう叫んで俯く私を、二人は悲しそうに見つめている。 ツキン、ツキンと痛んでいた左腕が、ズキンと重い痛みを放つ。 「今の私に何の価値も無い。誰も私を必要としない。バイオリンを弾けない私は……生きてる意味なんてないのに!!」 ……そう家族にすら必要とされない。