「……感謝しろよな。一晩中、氷みたいなお前を暖めてやったんだから。……な、クロ?」 そう言って茶髪の男が黒い毛玉を撫でると、黒い毛玉はゴロゴロと喉を鳴らして男の手にすり寄った。 「……なんで私……ここに居るの?」 「……覚えてないの?」 後ろから声が聞こえ振り向くと、黒髪の男が洋服を片手に立っていた。