「なら、はやいじゃん」

あたしは麗南が言ってる意味がわからなかった。

『なにが？』

「だれにも言っちゃだめだよ。麗南ね、蕾　翔君のこと好きなんだ。そこで、優瑠ち　ゃんに応援してもらいたいなぁって思っ　てるんだけどいいかな？」

『っえ！？』

今、麗南ちゃんが蕾翔を好きって言った。
しかも、応援してなんて・・・。

無理にきまってる。

あたしが黙ってると、

「優瑠ちゃんどうしたの？麗南、蕾翔君を　好きっていったよね？応援してくれるよ　ね？」

まるで、あたしに『うん。』とでも言わせるようにさっきとは違く強くいわれた。

『へ、へぇ～！麗南ちゃん蕾翔のこと好き　なんだ。ふたりお似合いだよ！影で応援　してるよ。』

平然としているのは無理みたいだ。

最初をかんでしまった。

お似合いって自分で言ったのにムカついてきた。

しかし、麗南にこんな感情がわかるはずもなく、こう言った。

「影からじゃなくていいから！麗南は堂々　としていたいから。」

『うん。わかった！頑張ってみるね』

「ありがとう」

こう言って、麗南は教室に戻っていった。