教科書を机に入れ終わりイスに座ったときだった。

突然、机の上に置いてあった本が飛んでった。

それは、涙理の仕業だったのだ。

あたしの目の前には涙理しかいない。

そして、なぜかあたしの目の前にいる。

涙理は、
「あんたなんか蕾翔君の視界になかんか にうつってないから。目があっただけ でうかれないでちょうだい!」
と言って自分の席に帰って行った。

あたしは、じっと突っ立ったまま正面の黒板を見ていた。

ちょうど涙理が席にすわったと同時にもえが教室に入って来た。

もえは、あたしが突っ立ってるのに疑問をもっているようだった。