次の日、あたしは早く登校していた。

途中で朝練に向かう友達、川咲麗南(かわさきれいな)にあった。

麗南は小学校からのつきあいだ。

クラスは別になってしまったが、仲はすごくいい。

麗南は躊躇しながら、
「優瑠は蕾翔のこと好きなの~」
って聞いてきた。
あたしは、
『そんなわけないじゃ~ん!』
って答えた。

そこで、このことについての会話は終わり、部活などの話をして学校にいった。


朝早く家を出たわりにはもうクラスに数人いた。

その中には、あたしは入学式のときから嫌だなぁって思ってる子がいた。

その子の名前は、難波涙理(なんばるり)。

あたしは、悪い予感がした。

まさか、その予感が当たるとは少しも思ってもなかった。