あたしだけのタクシー

「寒くて」

祥平は赤になった信号を見計らってあたしを見た。
それだけー?
なんだかそれ以上を期待するあたしがいた。
あたし、なんだかおかしい。
祥平見てるとドキドキするー、、
祥平ー・・・・

「この信号の先曲がったら、A高だよっ?遅刻真逃れ(笑)」

「何で知ってんの?」

遅刻だってこと!遅刻しそうだってこと!
祥平って、心見透かしてるみたいー・・。

「さっきも言った。何で知ってんの?って」

あー、いったかも。
あたしはまた呆然とした。
祥平はまた笑った。

「那歩ウケる。可愛い。」

ドキン・・・キュンッッ!!

きゃぁーーーーーーーーっ!!
駄目だから、なるなあたしの心臓っ!