先輩と私。


「たつ!!」

「なんで1年生がこんなところにいんの?」

冷たい。

なんで冷たいの。

私の横をすっと通りすぎて

廊下を歩くたつ

「待ってよ!」

私はたつを追いかけた

でも、足が絡まってしまい

--どんっ--

転んでしまった。

「ぃ..ぃったい。」

たったった

「ちょ、大丈夫かよ?」

顔を上げると心配そうにみているたつの姿が。

「ごめんね。こんなドジな女で。
ごめんね。中原先輩みたいに可愛くなくて。
ごめんね。素直じゃなくて。

ごめんね。ごめんね。ごめんね。
大好きなのに、、ごめんね。」

思わず言葉と涙があふれる。