「あ……やっと来た」 「え?」 私? 首を傾げると、村瀬くんはちょっと照れたように微笑む。 「まだ鞄あったから。」 「あ、うん。人探してて……どうしたの、村瀬くん」 「笠原さんに話があって。ちよっとだけ良い?」 話? ますます疑問に思いながら、少しなら、と頷いた。 「良かった」 微笑む彼を、探るような気持ちで見つめる。 視線の先の彼は、少し照れて。