「何か用」 ……あ。不機嫌みたいだ。 「別にぃ」 「あっそ」 こういう時は、触らぬ神に祟りなし。 誘っても「嫌」と言われて終わり。 私は屋上のフェンスにもたれかかって、ぼんやりするミケの隣に座る。 「……」 「……」 そのまま、私もボケーと空を眺めていた。 「……」 「…………」 「………………」 そろそろ、30分経つんだけど。 「そういや、なんで此処にいるの。笠原」 あ、やっと聞いてくれた。