……。 ミケは、彼女と歩いてた。 女の子はベタベタと、わざとらしくミケに触れている。 それを少し邪魔くさそうにしながら、ミケはされるがまま。 目が合う。 私はそれをすぐに逸らした。 「……どうかした?笠原さん」 そんな私を不思議に思ったのか、村瀬くんが顔を覗き込んできて。 近付いた距離に一瞬ドキッとした。 「な、なんでも…………え!?」