「う~んそうだけどそれじゃあつまんないじゃん?」

 「何が~?」

 「…みんな結構、遊んでそうに見えて本気だよぉ~?」

 「…そっかぁ」

 「うん。あたしもねぇ今まで結構遊んでたけどいまは本気だよ~?」

 「何で?遊びのが楽しいじゃん。」

 「そうだけどぉ~あたしのは単なる荒れてやけになってただけってか…」

 「ふ~ん」

 「あたしねぇ昔ヤバいチームいたんだぁ。もうこれ以上ないってぐらい汚れたし

 悪いこともしたの。…だけど今はそんなのかけらもわかんないでしょ~?」

 「うん。かわいいこだよ」

 「…あたしねぇ好きな人のために足洗ったの。好きな人のために普通の女の子に

 戻ったの。だからやっぱり昔みたいに遊べないの…」

 「…その彼は? そんな大事な彼がいるのに何でこんなとこ来てんの?」

 「まぁいろいろあるんだよ…」

 「…別れちゃったの?」

 「…普通そんなこと聞くぅ~?」

 「…別れたのか…?」

 「…ううん。そんなこと無いけど…どうだろう。付き合ったまま…かな?」

 「…言いたくないならいいや…けど大事ならもっと大切にしなよ…」

 …優君も何か過去いろいろあるのかなぁ~…?

 「ねぇ優君は?何で遊んでるの?」

 「…まあいろいろあってな女の子と居る時が一番気がまぎれて…そんなこんな

 でいりびったり」

 「…お互いいろいろ過去わけありかぁ~」

 「…まぁな。」












       *      *      *     *




 その日は久しぶりに龍の夢を見た。

 …自然と涙が出た。