俊哉と話をしていたら、眠くなってきて、瞼を閉じた…

私は夢を見ていた…


俊哉との子供がいるなんて、うれしい...
大好きな人の子供…
ごめんね。赤ちゃん。ずっとこの中で一生懸命「いるよ」って言ってくれていたのに、ほっといて…

私が、おなかの子供に謝っていた…
おなかの子供は「いいよっ。僕元気に生まれてくるから…僕の大好きなままとぱぱでいて」そう言っていた…

おなかの子供が話すはずないのに…夢だ…


そうして、夢から目覚めた…

目覚めた時、見えたのは一之瀬の両親だった…

「みさき大丈夫か?」

『うん。大丈夫!!』

「俊哉くんにすべてを聞いたよ。お前の体のことも会社のことも…」

『としやは??』

「ここにいるよ…美咲」

一之瀬の父がいった…
「俊哉くん。君は美咲と結婚して私の息子になった。
確かに、私に簡単に助けを求めるのは考えてしまうことかもしれないが…私は君の父親にはなれないのかい??」

「お父さん…そんなことはありません。私は、お父さんを目標とし、尊敬しています」

「そうかい?!だったら、今回のことだって、ここまで苦労する前に私に相談してくれてもよかったんじゃないかい?前田物産の件だよ…」

「お父さん…すいません。直接私の会社のことではなかったので、相談しようにも…すいません。」

「いやっ。いいんだよ。この頃美咲が一之瀬の名前をいいように利用しているのは知っていたから、きっと何かあったら俊哉くんも私に相談してくれるのかと思っていたから…」

『知ってたの??』

「当たり前だ。一之瀬の名前を使っておいて、私の耳に入らないとでも思っていたのか??」

『・・・・・』

「俊哉くん。今回の件は無事に決着がついたようだね。きっと君の自信になると思うよ。ただ、一人でやるにしても、相談をしてくれ。不要な手出しは一切しないから…父親として、会社経営の先輩として相談には乗るから…」

「ありがたいお言葉、感謝します。私は愛する妻と、支えてくださる両親に感謝してもしつくせないくらいです…私は幸せものです…(涙)」


私は、一之瀬の父の懐に深さに感激をしていた。
その父を慕っている俊哉に愛を感じていた…