[続]愛しき人

「みさき?さっきはごめんね…」

『いいよ。仲直りできた?』

「うん。大丈夫。」

『よかった。詳しいことは会ってから、ゆっくりと聞くね。』

「今から、そっち行くねー」


電話を切って、数分後、二人は戻ってきた…

「とりあえず、仲直りにかんぱーい。」

「って喧嘩してたわけじゃねえし…なっ、みなみ。」

「うん。」

あれっ??何だかみなみの様子がちょっとおかしくない??
飲んでもいないのに顔少し赤いし…
どうしたんだろう????

私が不思議そうに、みなみの顔をのぞいていると、そうしさんが口を開いた…

「きっと、美咲ちゃんはみなみの態度から察したかもしれないけど…
俺たち、結婚することにした…」

「『えっ…どうしてそんな展開になるの??さっきの悩みは???』」

「そう、言われると思っていたよ。
でも、思いつきじゃないんだ。ずっと考えてた…
お前ら見てると正直うらやましくも思ったしな…
それで、今回の件だろ。みなみがそんな事で、悩んでいたなんて知らなかったから…結構あせったよ。告って来たやつは全部断ってきたえし、仕事外の誘いも、男以外はすべてな。だから問題ないと思っていたよ。そんなくだらないことで、大切な奴が苦しんでいたなんて思ったら、情けなくなってきたよ。オレだって、みなみと職場が離れて結構しんどかった…そろそろ俺自身も離れていることに限界感じてたし…」

「そうし。よかったな。断られなくて…」

「相変わらずだな…」

『みなみ。おめでとう。今、すっごい幸せな顔してる』

では、改めて、二人の結婚にかんぱい!!

明日は4人とも仕事はお休み。

みんな、すっごい飲んで…語って…
 
一番先につぶれたのはみなみ・その次につぶれたのが、俊哉とそうしさん…

俊哉、本当にうれしそう。親友が幸せになるのは私もうれしいもんね。

私は最後まで起きていた…
まあ。さほど飲めないから、飲まなかっただけだけど…
でも、やはり睡魔には勝てず、瞼をとじた…




明るい日差しが部屋に差し込んできた…

その日差しで目を覚まし、みんなのために朝ごはんを作った…