・・・明るい日差しが部屋に差し込んでいた・・・・

「みさき。おはよう」

『俊哉。おはよう。早く起きて・・・』

「あー。」

『もう、今日から専務さんなんでしょう。しっかりしなくちゃ。』

「あー。せんむねぇー。あんまり、実感ないな・・」

『実感なくても、俊哉は専務なの。しっかりしてよ。もう。俊哉が経営に回ったら、会社が傾きましたってなったら困るでしょ。』

「みさきー。朝から縁起でもないこというなよな・・・」

『まっ。そんな事にはならないけどね・・・俊哉なら大丈夫!!
 それより、急いでよ。初日から遅刻はまずいから・・・』

「はーい。」


俊哉は相変わらず、ある意味マイペース。
やるときはとことんストイックに自分を追い込むくせに・・・・




専務は会社の専務専用車のお迎えが来るのが本当だけど、
私と一緒に出勤したいと言い出し、
その車に私が乗るのを拒んだら、
俊哉は鳴海の家のお抱え運転手を用意した。

「おはようございます。俊哉様、美咲様」

『おはようございます。これから宜しくお願いします。』

「かしこまりました。」


会社に向けて、車は走り出した・・・・