しみる恋。

豊は咄嗟に身を引いた。

汗臭さと、香水の匂いの混じった身体を、彼女に近づけさせてはならないと、心に警鐘が鳴ったのだ。


「大胆だね……こんな、行きずりの女の子相手に、なにするかわからない、ストーカーまがいの男をさ……」

「あら、昼間のこと、気にしてるの?」


意外そうに沙穂が言った。