「悪かったわ。勝手に待ってたのはあたしだもの、責める資格なんてないの。ごめんね。ごめんなさい」 そんな必死の声も汽笛にかき消されそうになると、大声になる。 「いやー、そんな深刻にならなくっても……」 (でも、うれしいなあ。今日が最後か……もっといろいろ話したかったな。専門学校で何を学んでるの、とか……)