「フンッ」

最後にそう言い捨てて
生徒会室を出て行った君

一条優菟

ちょっと男みたいな名前・・・
でもものすごく美人
黒髪で腰まで伸びている
白くて透き通るような肌
手足も長くて細い
見た目とは裏腹に
とてつもなく口が悪い

あいつの父親からの情報紙を見てはいたが
あそこまで悪いとは・・・・
きっと壁を作っているのだろう
自分を守るために

もう、開くはずのない扉を見つめた

「変わった奴だ・・・」

どんな奴が転校してきたのかと
少し観察していた
一つ一つの行動が面白い

「そういえば
方向音痴だったな・・・」

監視カメラを見ると
あいつは屋上で寝ていた

暖かいとわいえ
秋の風は冷たい

「仕方がない
もって行ってやるか」

毛布を一枚だし
部屋を出る

「何でこんな事
僕がしているんだ???」