「滝本、どうしたんだよ?」 笹川君は細くきれいに整えられた眉を中央によせて聞いてきた。 「…あ、うん。ちょっとぼうっとしてただけ。気をつける」 自分では平静と答えたはずだけど、 まだ何か言いたそうな顔。 「無理するなよ。俺でよければいつでも相談のるから。」 そう言うやいなや 横をむいてしまった笹川君。 …なんか、変じゃない? 「ありがと。でもほんと何もないから」 それだけ言うと ちょうどタイミングよく お客さんがきた。