数日後、まどかさんから連絡がきた。

アメリカの、業界人の知り合いと連絡がとれたから事務所に来いとのことだった。


「な、なあ、俺ら制服でよかったのかな…」


「だ、だとしても着替える時間が無かったから仕方ないだろ」

真と馨がそわそわしている。


俺はため息をついてから

「開けるぞ」

社長室の扉を開けた。


「きたわね、sabotage」

まどかさんは社長の席に座っていた。


「へえ、彼らが？」

そのまどかさんの横に立っている、金髪の外人が流暢な日本語でそう言いながら俺達をマジマジと見つめる。

日本語がわかるらしかった。

蓮が扉を閉めるのを見てから、俺達はまどかさんの前まで進む。


そして、その外人を見ながら

「初めまして。俺達がsabotageです」

自己紹介をして、手を差し出した。

「初めまして。エミリーよ」

エミリーと名乗るその人は、握手をしてくれた。

目が青かった。

「さすがねまどか‼行儀がいいわね、この子達‼」


「そこら辺は厳しく言ってあるからね。

さあ、始めましょうか。sabotageの世界進出の話しを」