久しぶりの学校は楽しかった。
けれど同時に…
「つ…かれた…」
激しい疲労感が襲う。
「那智ーこの後どうする?今日はオフだからどっか寄り道でも?」
「馨、俺のこの顔を見てよくそんなこと言われてるな…」
「え?お前めちゃくちゃ普通だぞ?
…ああ、ファンに疲労感を感じさせないのが身に染みてんのか」
「とにかく俺は疲れている。それに事務所に行きたいから」
「ああ言ってたね。じゃあ蓮でも誘って楽器でも見に行くかぁ」
馨はじゃあな、と言って教室を出て行った。
しばらくした後、立ち上がり教室を出た。
校門に向かい、駅を目指した。



